抄録
大学附属病院総合診療科で 1 年間に院内他科から併診され終診に至った 155 名につき調査した。
78 名( 50 %)は主訴出現から 1 回の紹介元受診後速やかに当科に併診依頼されていた。
最終診断が紹介元科関連疾患であったのは 20 %のみで,80 %は紹介元科と関連のない最終診断に至った。
その多くは,当科介入により迅速に方針提示が出来たと考えられた。
併診目的は大きく次の 3 つに分けられた。
①定期診療中に関連無い主訴が出現し併診に至ったもの,
②診断かついていない他科/他院からの紹介患者を自科疾患除外後併診に至ったもの,
③診断のための意見を求めての併診。
紹介元科によってそれぞれの割合が大きく異なり,診療科ごとに総合診療科に対して異なるニーズがあると考えられた。