日本病院総合診療医学会雑誌
Online ISSN : 2758-7878
Print ISSN : 2185-8136
短報
院内併診依頼から見た総合診療科へのニーズ
岩田 史歩子奈良 典子長谷川 修
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2015 年 8 巻 1 号 p. 28-30

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抄録
大学附属病院総合診療科で 1 年間に院内他科から併診され終診に至った 155 名につき調査した。 78 名( 50 %)は主訴出現から 1 回の紹介元受診後速やかに当科に併診依頼されていた。 最終診断が紹介元科関連疾患であったのは 20 %のみで,80 %は紹介元科と関連のない最終診断に至った。 その多くは,当科介入により迅速に方針提示が出来たと考えられた。 併診目的は大きく次の 3 つに分けられた。 ①定期診療中に関連無い主訴が出現し併診に至ったもの, ②診断かついていない他科/他院からの紹介患者を自科疾患除外後併診に至ったもの, ③診断のための意見を求めての併診。 紹介元科によってそれぞれの割合が大きく異なり,診療科ごとに総合診療科に対して異なるニーズがあると考えられた。
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© 2015 日本病院総合診療医学会
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