抄録
本研究は、2004年4月に開設した IT (Information Technology) を活用したバーチャル看護相談室 「まちの保健室」 の利用状況を分析し、情報提供サービスとしての役割を果たしているかどうかを検証することが目的である。2005年10月~2008年3月までの検索キーワード、アクセス数、利用者地域、時間帯、質問への閲覧等をアクセスログ解析ソフトにより調査した。開設からの4年間に、データベースの蓄積、システム改善、外部リンクによる情報確保など利便性の向上に努めてきた。2007年12月末には、難病、精神、脳血管、小児、歯科疾患、がん・緩和ケア等の相談分析が終了し、合計1,221の質問が登録されている。
その結果、地域別でみると徳島県が半数を占めていたものの全都道府県からアクセスがあった。また、利用時間は午前11時が最多で、深夜4 時が最少であるが、24時間を通してあった。質問カテゴリーでは病気・健康問題、医療・福祉施設情報、および経済 (お金) と制度の問題の順に多かった。質問の登録数の増加に伴いアクセス数も毎年増加し、年間アクセス数は10万件を超えた。2008年からは「まちの保健室」 検索サイトの1位に定着し、開設当初の目的である 「いつでも誰でもどこでも24時間利用可能な保健・医療・福祉に関する情報提供サービス」としての役割が果たされていることがわかった。