2013 年 14 巻 3 号 p. 138-141
昭和大学横浜市北部病院の2009年1月から12月までの人間ドック受診者における喫煙状況および禁煙理由について検討を行った。対象総数は1535名(男性947名、女性588名)、喫煙者は総数273名(男性231名、女性42名)、禁煙継続者は総数513名(男性443名、女性70名)であった。喫煙率は男性24.4%、女性7.1%と全国平均と比べ、男女とも低値であった。また喫煙期間(男性29.2年、女性24.3年)および喫煙本数(男性19.8本、女性15.0本)において男女差を認めた。禁煙継続者における禁煙理由については、I.健康理由、II.家族への配慮、III.喫煙環境、IV.健康志向、V.その他、の5項目に分類し検討を行い、各項目間に男女差を認めなかった。また禁煙継続に関与する因子の検討から、喫煙本数が少なく喫煙開始年齢が低いほど、また年齢が高いほど禁煙継続が難しく、より禁煙に対する動機づけを強化する必要性があることが示唆された。