2016 年 17 巻 3 号 p. 140-144
川口市立医療センター(以下、当センター)では、医療の質・安全層別研修を実施しており、医療の質・安全を維持・向上させていくための基本は「日常業務をしっかりと管理」できることであると考えている。「日常管理」は、各職場が常日頃行っている業務に対してPDCA(Plan-Do-Check-Act)を回していくことである。2012年から、当センターは方針管理を開始したのと並行して、「日常管理」の導入を図った。座学による研修と、研修の継続として面談を行い、「管理指標」を1年間測定した。その後、発表会を実施し、各部門の成果を共有した。その結果、56名の管理職者が、管理指標を用いた日常管理を実施することができた。また、面談を実施することにより、各管理者の抱える問題意識を共有することが可能となり、日常管理を効率的に推進できた。