日本医療マネジメント学会雑誌
Online ISSN : 1884-6807
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原著
母親役割を持つ看護師のワーク・ファミリー・コンフリクトにおける因果関係モデルの検証
鬼塚 美玲
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2021 年 21 巻 4 号 p. 197-204

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抄録

 本研究は母親役割を持つ看護師のワーク・ファミリー・コンフリクト(以下WFC)に影響を及ぼす職場環境要因と、ワーク・ファミリー・コンフリクトがワーク・エンゲイジメント(以下WE)に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。母親役割を持つ看護師368名を対象に無記名質問紙調査を行い、年齢、家庭環境、職場環境、Work-family Conflict Scale日本語版、日本語版ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度短縮版を調査した。

 有効回答253名を共分散構造分析した結果、WFCに有意なパスを示した職場環境要因は「雇用形態」「所属部署」「看護の専門性を発揮できる職場環境」(0.29、0.22、-0.47)であった。「看護の専門性を発揮できる職場環境」はWFCの低減に有用な職場環境要因であることが示唆された。WFCからWEへの影響は認められなかった。

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