日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
新潟県新発田地区糖尿病地域連携クリティカルパス10年の成果
本間 則行
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2021 年 22 巻 1 号 p. 8-13

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抄録

 新潟県新発田地区の診療所と地域の基幹病院である県立新発田病院との間で新発田地区糖尿病地域連携クリティカルパス(以下連携パス)が運用されて10年が経過した。連携パスの10年間の経過とその成果をまとめた。方法は、登録患者数、連携施設数の推移、HbA1c、尿中アルブミンの経過、連携パス離脱理由について分析した。2008年10月〜2018年1月の連携パス登録患者数は397人、連携パス継続中の患者は189人、継続率47.6%であった。登録医療機関は31施設で、連携が継続されている医療機関は25施設であった。うちインターネットによる連携システム(ときネット)にて連携パスを運用している患者数は42人、実施医療機関は7施設であった。連携パス継続中の189人の平均年齢は66.9±10.5歳(27〜89歳)、3年以上の継続患者145人(76.7%)であった。病型は2型糖尿病が93%を占めていた。継続患者のHbA1cは、2016年3〜8月当院受診時点6.8±0.5%(NGSP値)を示した。2013年1月に6ヵ月以上継続患者221人の尿中アルブミンの経過をみたところ、1年経過群、2年経過群、3年経過群には有意な尿中アルブミン量の悪化はなかった。2013年1月までの連携パス離脱数は103人で、その原因は血糖コントロールや合併症の悪化が38人(37%)、患者都合29人(28%)であった。連携パスにより糖尿病患者の血糖コントロール維持、合併症予防を推進することができた。地域の医療機関と連携することにより地域の糖尿病診療レベルの向上にも寄与できた。

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