医療マネジメント学会雑誌
Online ISSN : 1884-6793
Print ISSN : 1345-6903
ISSN-L : 1345-6903
ペーパレス電子カルテを用いた診療
井川 澄人
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 2 巻 2 号 p. 199-202

詳細
抄録

1999年2月にオーダリングシステムが導入されたが、紙媒体のカルテとの併用による情報の分散化と却って紙の印刷の増加という結果になった。そこでこれらを解決し、職員の業務の効率化と患者満足度を向上させるために全ての診療情報の電子化を図ることにした。幸いソフトメーカーの多大なる理解・協力も得られ結果的にペーパレス電子カルテが完成し、とりあえずは初期の目的が達成されたと考えれられる。電子カルテの運用により医療情報の一元化が可能であり、業務の効率化と患者満足度の向上という結果を生み出した。更に職員間ひいては職員と患者様との情報の共有が可能になった。入院部門等では電子化された情報をベッドサイドでデータの参照と入力を一気に可能にした無線LANが非常に有効な方法として利用できた。また職員間でのカンファレンスにも広く利用可能となり、その利用範囲の拡張にも繋がった。今後はこの電子化を利用した病・病、病・診連携システムの構築が可能になると考える。

著者関連情報
© 医療マネジメント学会
前の記事
feedback
Top