医療マネジメント学会雑誌
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医療事故未然防止システム
HFIMEA (医療における失敗モード影響分析法) の適用
石川 雅彦長谷川 敏彦種田 憲一郎
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キーワード: HFMEA, FMEA, 未然防止
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2005 年 6 巻 3 号 p. 571-575

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抄録
元来, 失敗モード影響分析法 (FMEA) は, システムやプロセスにおける失敗モードをそれが発生する前に評価して対策をたてるという特筆すべき方法で, 産業界では数十年前より導入され, 既に多くの効果を挙げてきた.このFMEAの実施に当たっては, 個々の失敗モードを発生頻度や影響度, ならびに検出度で評価を行うことになっている. しかし, これを医療領域へ適用した場合には, 医療に特化したFMEA (HFMEA) の方が, 評価にアルゴリズムを使用することによって省力化が得られるために, より簡便に行うことが可能である.
HFMEAは米国退役軍人省の患者安全センターで, 医療用に開発されたものであり, 安全で良好な診療結果が得られるように, 診療の個々のプロセスに対して, 事前に評価して介入する方策である.実施に当たっては, チームで行うための5つのステップがある. ステップ1は分析すべきテーマを決める, ステップ2は分析チームを編成する, ステップ3は業務プロセスを図式化する, ステップ4は危険解析をする, ステップ5は解析結果から, 対策とその評価を検討する, ということになっている.HFMEAは医療領域において, リスクに対する未然防止ツールとして, 極めて有用と考えられる.
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