医療マネジメント学会雑誌
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婦人科腹腔鏡手術における需要の確保とクリティカルパスによる診療の標準化と効率化
武内 裕之北出 真理菊地 盤島貫 洋人熊切 順中野 義宏佐藤 雄一小堀 宏之
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2006 年 6 巻 4 号 p. 630-637

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抄録
婦人科における腹腔鏡手術の歴史は古く, 1970年代までに遡る. 当科では, 腹腔鏡手術を1990年代から導入し, 手術手技の修練と術者の育成を行ってきた. この目的を達成するために, 腹腔鏡手術の需要の確保を心がけ, 同時に増大する需要に対応するために業務の効率化と改善を進めてきた. 腹腔鏡手術の需要を開拓するために, 患者と紹介元の医師の2つの顧客に対して積極的に情報の開示を行ってきた. 急増する腹腔鏡下手術の需要に対応するため, 外来・病棟・手術室においてクリティカルパスを運用し, 診療の標準化を徹底した. これにより, 患者・医師・コメディカルの3者における情報の共有化と効率化を図ることができた. これらの効率化により1993年からの10年間で約10倍に増加した腹腔鏡手術を, 最小のスタッフで円滑に行うことが可能となった.
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