大学体育学
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研究資料
21世紀初頭における中国の大学体育カリキュラムの特色について
片岡 義則
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 6 巻 p. 55-67

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抄録

中国の大学は体育科目が必修科目であり,修得することが卒業要件の1つになっている.また大学の体育カリキュラムは,教育部が公布する大学体育カリキュラム標準を基にして,各大学が編成するシステムになっている.

そこで本研究においては,中国の教育部により公布された1992年と2002年の大学体育カリキュラム標準の特色を明らかにした.また,2002年以降における各大学の体育カリキュラムの実状を,中国の体育研究者の全国的な調査結果から浮き彫りにした.そして,各大学の体育カリキュラム編成の特色を「3段型」,「オープン型」,「クラブ型」の3つに類型化し,それぞれの型を代表する大学の体育カリキュラム編成の内容を示した.

その結果,「クラブ型体育カリキュラム」の編成は,課外の体育・スポーツ活動をも含めた広いカリキュラム観で編成しており,学生の生涯にわたる健康づくりや生涯スポーツにつながる編成として,日本の大学においても参考にすべき事項が含まれていた.その事項とは,深圳大学の「体育教学クラブ」から「学生体育クラブ」へと継続的にクラブ活動を発展させて行く方策や,北京航空航天大学の課外体育・スポーツ活動も単位として認定する編成方法である.

したがって今後の研究課題は,「クラブ型体育カリキュラム」を実施している中国の大学においての現地調査であることが明らかになった.

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© 2009 全国大学体育連合
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