抄録
本研究の目的は,強化子病理という枠組みから飲酒量や飲酒問題を予測可能かどうか検討することであった。日本人大学生に,アルコール購入課題,金銭選択質問,アルコール選択質問,Daily Drinking Questionnaire,Alcohol Use Disorders Identification Testへの回答を求めた。回答結果から,行動経済学的需要に関する6つの指標,遅延割引に関する8つの指標,飲酒習慣または飲酒問題に関する6つの指標を算出した。相関分析の結果からは,行動経済学的需要に関する3つの指標が,飲酒習慣または飲酒問題に関する指標のいずれか1つ以上との有意な相関を示した。