日本保健科学学会誌
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ポインティングデバイス型音声生成方式における非言語情報の表出 : 会話時における感情表現手段として
藪 謙一郎伊福部 達青村 茂
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2009 年 12 巻 2 号 p. 117-124

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抄録
我々は先に発話障害者のために,ユーザ自身の手指の動きからリアルタイムに音声を生成する発話支援方式を提案し,ペンタブレットと小型パソコン(PC)を用いた音声生成器を試作した。その評価実験から,子音を含むような連続音声やリズムをつけた音声を生成できることを示した。本論文ではさらに,表現を豊かにするために抑揚やメロディを付加する方法を提案した。具体的には,(1)押圧センサを持つタッチパネルを利用して押圧力で抑揚を制御する方法,および(2)本音声合成器と音楽用MIDIキーボードとを接続してメロディを表出させる方法を考案し,有用性を評価した。方法(1)では,笑い声や動揺を表わすような感情表現を作り出せること,方法(2)では,短時間の練習で童謡などの簡単な歌を歌わせることができた。以上から,これらの方式は,家族間の会話あるいは音声リハビリテーション時において,リアルタイムに感情を表現する補助手段として効果的であることが示唆された。
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2009 日本保健科学学会
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