日本保健科学学会誌
Online ISSN : 2433-3018
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⽴ち会い分娩が夫に及ぼす影響と分娩に⽴ち会う夫への⽀援についての国内⽂献検討
⼩島 優希菱沼 由梨
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キーワード: , ⽴ち会い分娩, 助産
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 35

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抄録
【⽬的】本研究では,先⾏研究で助産師に推奨されている分娩に⽴ち会う夫への⽀援,および先⾏研究で明らかにされている⽴ち会い分娩が夫に及ぼす影響の2 点を整理する.【⽅法】Web 版医学中央雑誌で検索された原著論⽂のタイトルおよび抄録を参考に,夫⽴ち会い分娩をテーマにし,17 ⽂献を精読した.夫⽴ち会い分娩に関して,推奨されている⽀援と,⽴ち会い分娩が夫に及ぼす影響に関する記述を分類した.【結果】助産師には,【夫の個別性に即した対応】【実践可能な知識と技術の提供】【精神的側⾯へのアプローチ】【役割獲得を促進する介⼊】【夫婦の仲介者としての役割】という5 つの⽀援が推奨されていた.分娩に⽴ち会うことを決めた夫は,【⽴ち会うことに対するアンビバレントな感情】の中で,【アイデンティティの再構築】をしながら分娩期を待つことになる.そして分娩に⽴ち会う中で,【⽴ち会いの経験に伴う感情の揺らぎ】を感じながら,再び【アイデンティティの再構築】をし,【夫婦としての進歩】を実感することが明らかになった.【考察】分娩に⽴ち会う夫は多様な体験をしており,助産師⾃⾝の“⽴ち会う夫への⽀援をより⼀層充実させたい”という思いがうかがえた.【結語】今後は誰もが分娩に⽴ち会う夫への⽀援を⼾惑うことなく実践できるような基礎資料や実践の⼿引きを確⽴していくとともに,夫のニーズに適った⽀援を実践していくため,助産教育の充実化を図る必要がある.
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