日本保健科学学会誌
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妊娠期における⺟乳育児を継続するためのケア
中川 萌
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キーワード: ⺟乳育児, 妊娠期, ケア
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 35

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抄録
【⽬的】本研究の⽬的は,妊娠期から助産師が提供できる⺟乳育児を継続するためのケアについて明らかにすることである.【⽅法】web 版医学中央雑誌を⽤い,妊娠,授乳,乳頭,乳房,⺟乳栄養,ケア,保健指導を組み合わせて原著論⽂を検索した.抄録を熟読し,10 ⽂献を対象に妊娠期からの⺟乳育児を継続するためのケアについて⽂献検討を⾏った.それらを⺟乳育児⽀援スタンダード第2 版 に⽰されている⺟乳育児のための出産前教育の内容10 項⽬(以下妊娠期ケア10 項⽬とする)に照らし合わせ分類し,その後効果を評価しているケアについて指標ごとに効果の有無を整理した.【結果】妊娠期ケア10 項⽬に分類すると全ての項⽬を網羅する研究はなかった.次にケア効果の指標に着⽬して分類すると,「⺟乳育児実施率」,「乳房・乳頭トラブル」,「⺟乳育児に対する思い」の3 つに⼤別された.この3 つから効果が期待されるケアとして乳房・乳頭のケア,妊娠中からの⺟乳育児のイメージ作りが⽰された.【考察】妊娠期ケア10 項⽬の標準的なケアが⼗分になされていない現状があるため,これを中⼼とした出⽣前教育を浸透させる必要がある.乳房・乳頭ケアについては,指導の時期や回数を考慮し,セルフケア⾏動を⽀援することが,⺟乳育児実施率の上昇や⺟乳育児への動機づけに重要なケアとなる.妊娠中からの⺟乳育児のイメ ージ作りは,⺟乳育児実施率を⾼め,⺟乳育児に好影響を及ぼすと⾔える.
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