日本保健科学学会誌
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作業療法学⽣のキャリア成熟について
館岡 周平會⽥ ⽟美
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 41

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抄録
【⽬的】わが国では⼤学や専⾨学校による作業療法⼠の職業教育が⾏われてきた.加えて,⾼等教育でのキャリア教育は重要な課題であり,⻑い職業⽣活に向かうキャリアの選択・決定,取り組み姿勢を決定するキャリア成熟がキャリア教育の⽬標である.本研究の⽬的は,現⾏の作業療法学科のカリキュラムのキャリア成熟に役⽴った度合いを把握し,本学のキャリア教育を検討することである.【⽅法】対象は本学作業療法学科に在籍する2〜4 年⽣,全181 名である.⼤学⽣のキャリア成熟度を測定するキャリア・レディネス尺度(以下,CRS)(坂柳,1996)と,筆者が作成した5 段階の評定尺度によるカリキュラムのキャリア成熟役⽴ち度アンケートを実施した.【結果】回答率は71.2%で,CRS は学年や性別の違いで有意な差は認められなかった.現⾏のカリキュラムの役⽴ち度は,基礎医学科⽬,臨床医学,作業療法専⾨分野などの科⽬で全般に⾼く,CRS との強い相関はみられなかった.【考察】現⾏のカリキュラムはキャリア成熟に役⽴っていたが,CRS との強い相関は認められず,キャリア成熟に効果的に影響を及ぼす科⽬が開講されていない可能性がある.【結語】社会的,職業的⾃⽴に向け,必要となる能⼒や態度を育てるために,キャリア教育と職業教育の両輪が必要である.キャリア教育の科⽬への導⼊を検討し,作業療法⼠教育の中に位置づける必要がある.
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