主催: 日本ヒトプロテオーム機構
H-Invitational Database (H-InvDB; http://www.h-invitational.jp/) はヒトの遺伝子と転写産物を対象とした統合データベースである。2004年4月20日の一般公開開始以来、約5年が経過した。この5年間にH-InvDB release 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0の6回のメジャーリリースを公開し、Evola(分子進化アノテーション), PPI view(ヒトタンパク質間相互作用), Gene family/group(遺伝子ファミリー)、H-DBAS(選択的スプライシング), VarySysDB(多型アノテーション)、LEGENDA(テキストマイニング)などのサブ・関連データベースを新規に公開するなど、精査されたアノテーション(注釈付け)情報の追加を行ってきた。
最新のH-InvDB release 6では、合計219,765本のヒトmRNA配列をヒトゲノム(NCBI b36)上にマップし、43,159のヒト遺伝子クラスター(遺伝子座)を定義したアノテーション結果を、http://www.h-invitational.jp/より公開している。なお、H-InvDBのデータをプログラムから利用することができるwebサービスや、遺伝子構造・機能・発現・進化など16のコンテンツの任意の組み合わせで複合検索ができる検索ナビゲーションシステムも提供しており、さまざまな研究ニーズに応えることができる。
参考文献:
1.The H-Invitational Database (H-InvDB), a comprehensive annotation resource for human genes and transcripts. Yamasaki C, et al. (2008) Nucleic Acids Research 36, Database issue D793-D799.
2.Integrative Annotation of 21,037 Human Genes Validated by Full-Length cDNA Clones. T. Imanishi et al. (2004) PLoS Biology 2 (6), 856-875.