日本プロテオーム学会大会要旨集
日本ヒトプロテオーム機構第7回大会
セッションID: P-83
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ポスターセッション
質量分析データビュワーの改良-プロテオーム研究情報管理のために-
*森澤 拓中村 愛廣田 三佳子戸田 年総
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抄録

 質量分析データの標準化は、多様な質量分析機器のデータをプロテオーム研究者間で共有化することを可能にし、データ内容の多面的な解析を促すことが期待されています。HUPOを中心におこなわれているデータの標準化作業は、機器メーカーによる質量分析手法の様々な先進的開発が、逆に標準化作業に技術的な問題与えています。一方、標準形式の質量分析データのビュワーをオープンソースで開発することは、研究者間でデータの共有化、データベース化を促進することができます。東京都老人総合研究所では、プロテオーム研究情報管理システム(LIMS)の開発の一部としてオープンソースのmzXML形式の質量分析データビュワー(TMIG mzXML Viewer)の開発を行いました。mzXML形式は、標準質量分析データ形式の一つです。様々な機器メーカーの質量分析装置から出力されるmzXML形式のデータには、MS/MS、LC-MASSなどの手法において、形式の利用方法が機器メーカーによって差異があるようでした。2008年よりHUPOは、新たな高度な標準形式としてmzML形式を策定しホームページ上でサンプルデータの配布が始めています。本報告では質量分析データビュワーを改良し、mzML形式のサンプルデータの取り込みを可能にしたので報告します。また、mzMLデータ形式とmzXMLデータ形式との比較、LIMSでの利用等について検討したので報告します。

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© 2009 日本プロテオーム学会(日本ヒトプロテオーム機構)
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