抄録
本研究では、医療や介護福祉など幅広い分野の文献を検討し、妊産婦ケアにおける継続ケアの構成要素を明確にするとともに継続ケアの主要概念を構築した。「“継続ケア”とは、サービスの質が切れ目なく保持され、対象の権利やニーズを保障することを目的とする。そのために、①ケアの提供者・提供体制、②ケアの期間、③対象者中心主義、④連携、⑤対象者と家族・コミュニティ、⑥パートナーシップの6つの要素が必要となる。これらの構成要素がバランスよく作用し合い目的が達成された時、対象へのアウトカムは有益となることが期待できる」と言うものであった。
また、マタニティケアの特徴として、助産師主導の継続ケアを受けた女性と助産師との間には対人関係の継続性が強く、それが切れ目なく繋がっているという特徴があった。