西尾市民病院耳鼻咽喉科
2023 年 3 巻 2 号 p. 57-62
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
鼻副鼻腔および外耳に発生したまれな放線菌2症例を経験した。1例目は,左側頭部痛を主訴に来院,左総鼻道に黄白色の骨様に硬く脆い異物を認めた。病理所見から放線菌による鼻石症と診断。異物除去後に左側頭部痛は早期に改善した。
2例目は,1ヵ月前からの右難聴と耳痛で来院。外耳道は肉芽で充満しており,手術で肉芽および感染性異物を摘出した。病理所見では,植物性の異物と放線菌塊に炎症性肉芽が随伴していた。術後鼓膜穿孔は遺残したが,伝音難聴は軽快した。
耳鼻咽喉科免疫アレルギー
日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら