翼付き鋼管杭は回転貫入型杭工法の代表的なものであって,先端部に取り付けた翼による回転推進力によって設置され,設置後は翼部に相応の支持力を負担させるのが特徴となっている.載荷試験結果も蓄積されつつあるが,杭設置による残留応力が設計で考慮されない等,回転貫入型杭工法の支持力機構が十分に解明されていない. そこで,当研究室では任意の上載圧を制御できる比較的大型の土槽(直径2,000,高さ2,500)を製作して,翼付き鋼管杭の回転貫入施工から杭頭載荷に至る一連の挙動に関する実験を開始した.本論文では,製作した実験装置の概要と土槽に作成した砂地盤(珪砂)の均一性に関する実験結果ついて述べる.