抄録
浚渫粘土で埋め立てられた人工島への連絡橋の橋台部に、残留沈下および側方移動対策としてサンドドレーン+プレロード工法を実施した。プレロード実施後の軟弱粘土地盤は、強度も増加し、変形係数も増加する。そこで、プレロード後の変形係数の増加分を予測し、その値で杭軸直角方向の支持力を求め、橋台下部工の設計を実施した。プレロード撤去前後でチェックボーリングを実施し、現位置試験や室内土質試験で変形係数を確認したところ、予測値よりかなり大きい変形係数が得られ、設計の妥当性を確認した。この設計法は、変形係数の増加を見込まない設計法に比べて、17%のコスト縮減となった。