地盤工学研究発表会 発表講演集
第38回地盤工学研究発表会
セッションID: 256
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3種の飽和度における盛土材の繰返し載荷後変形特性の比較
*石川 敬祐安田 進稲垣 太浩櫻井 裕一
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キーワード: 液状化, 飽和土, 不飽和土
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抄録

地盤の液状化により生じる土構造物の沈下に対し,液状化に伴うせん断剛性低下を考慮した残留変形解析(Analysis for Liquefaction induced Deformation)を用いて,1993年北海道南西沖地震,1995年兵庫県南部地震で被災した河川堤防を解析し,実被害との対応性を検討してきた。その結果,非液状化層や盛土の応力~ひずみ関係を線形として扱う場合には,その剛性は1/40程度低下させればよいということが分かった。そこで本研究では,盛土層の繰返し載荷後の変形係数に関し,実際に盛土材として用いられる土を使い,3種類の含水状態で繰り返し三軸試験を行った。その結果,完全飽和している場合は液状化を生じて,その後のせん断剛性は静的載荷のそれに比べて減少したのに対し,不飽和状態では逆に増加する結果となった。

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© 2003 地盤工学会
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