抄録
建設発生土の中でも、軟弱粘性土や高有機質土の再資源化率は低く、更なる有効利用が必要とされる。既往の研究では、粘性土において、当研究室で考案したセメント混合・高圧脱水処理法により作成した改良土は、盛土材や下層路盤の建設材料への有効利用の可能性、実用性があることを報告してきた。本論文では、改良土の強度を推定するために、20種類を越える粘性土および有機質土を用いて、セメント混合・高圧脱水試験および一軸圧縮試験を実施した。その結果、改良土の強度(qu7・qu28)を簡便に予測するために、土性値として液性限界を用いるとセメント添加率awごとに評価することができることを報告する。