抄録
海面最終処分場に求められる遮水層調査でボーリングを多用することは遮水層を破壊する恐れもあり、非破壊で調査できる調査法が求められている。最近、曳航型海底電気探査法が沿岸域の調査法として開発され、海底地盤を非破壊で且つ面的に確認することが可能になった。この海底電気探査法を海面最終処分場予定地において遮水層の面的調査に適用し、その精度および適用性について検証をおこなった。
その結果、既設のボーリング柱状図と解析された比抵抗分布は整合的であった。遮水層となる下部粘性土は0.8~1.0&0mega;mであり、調査地全域に分布していることが比抵抗断面図から確認できた。