近年、廃棄物のリサイクル及びリユースが活発に行われており、廃タイヤもそのうちのひとつである。ただし、地盤材料としての利用はあまり行われていないのが現状である。
今回の研究に使用したゴムチップは廃タイヤを破砕したものである。ゴムには、弾性や圧縮性といった特性があり、脆性的な破壊をする固化処理土に混入する事で、固化処理土の変形性能の改善を考えた。本報告では、ゴムチップ入り固化処理土を変形させ、変形後の供試体に対し透水試験を行った結果について報告する。試験の結果、ゴムチップ混入量や固化処理土の強度の違いにより、ゴムチップ入り固化処理土の変形および変形後の遮水性能の改善効果に違いが認められた。