抄録
本報では、汚染土壌の原位置における封じ込め工法の開発概要を提示する。この特長は、土壌ブロックの底部を切削し、底部遮水層を高比重泥水の浮力により構築するものである。さらに、当工法に用いる高比重泥水の作泥技術に係わる室内試験を実施し、実証レベルへステップするための基礎試験と位置づけた。原料としては、ベントナイト、ヘマタイト(粉状の酸化鉄)、分散剤、水、である。室内試験の結果、ベントナイト添加量が多くするにしたがい、Pフローは大きくブリージングは小さくなることが実証された。また材料の添加順序の検討としては、水、ベントナイト、分散剤、ヘマタイト、の順が適当であることが示された。