地盤工学研究発表会 発表講演集
第39回地盤工学研究発表会
セッションID: 29
会議情報

ベントナイト鉱床中の炭酸塩ノジュール組成
*藤森 雄一福江 正治佐藤 義夫笹島 卓也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

堆積物中には、さまざま形態の炭酸塩ノジュールが存在する。河口付近の沖積層内では、数cmのノジュールが形成されている。また、第三紀層にはさらに発達したノジュールが存在し、ベントナイト鉱床中にも大きな炭酸塩ノジュールが存在する。現在のところノジュールの形成は、堆積物中の炭酸カルシウムが溶解-再結晶化することにより発達すると考えられているが、実証はされていない。また、ノジュールの形成と同じメカニズムで土粒子間のセメンテーション作用が起こっていると考えられている。本研究では、EPMAを用いて、ベントナイト鉱床中から採取された炭酸塩ノジュールについて、微細構造の観察および、主な化学元素のEDS面分析を行た。その結果、Caがまんべんなく分布しており、ほかの鉱物粒子を挟んでいることがわかった。なおCaCO3含有量は70%以上であった。

著者関連情報
© 2004 地盤工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top