本論はスウェーデン式サウンディング試験における自沈のメカニズムを解明するための予備的な実験の報告である。自沈におけるスクリューポイントの貫入性状は、ゆっくりと回転を伴って貫入する場合、すとんといった状態で回転を伴わないで貫入する場合、前者と後者の中間的な性状を伴って貫入する場合がある。これらの貫入性状はスクリューポイントの形状(断面積、体積)、ねじきりの深さ、貫入速度、地盤の性状(粘性土、砂質土)などが複雑に絡みあて生ずる現象と考えられる。本論は、自沈におけるスクリューポイントの貫入性状を解明するためにJIS規格2002, ユーロ規格1997および角錐のコーンを用い、地盤の種類を変えて、貫入量と貫入抵抗値、貫入量と回転角度について模型実験を実施したものである。