抄録
Terzaghiの圧密理論は微小ひずみ仮定や線形的圧密パラメータなどの非現実的仮定条件によってその適用範囲が制限されていた。しかし,実務レベルでは依然としてこの理論が使われている場合が多い,現場計測との差は技術者の経験や工学的判断によって修正されているのが現状である。これは合理的非線形圧密理論の不在よりはむしろ非線形パラメータの算定あるいは選択に多くの経験や知識が要求されるためであると考えられる。それに,著者らは最近地盤工学的な利用が増えているオンラインシミュレーションに注目した。従って,本論文の目的はこの方法の非線形圧密解析に対する適用可能性を検討や実験アルゴリズムと装置の開発することである。