耳鼻と臨床
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原著
マイトマイシン C を用いた声門下狭窄の治療経験
二藤 隆春溜箭 紀子山岨 達也
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2009 年 55 巻 5 号 p. 210-215

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抄録

今回われわれは、声門下狭窄に対してマイクロデブリッダーによる瘢痕切除を行った後、再狭窄予防のため 0.04%のマイトマイシン C を塗布し、術後 10 カ月目に気管孔を閉鎖することができた症例を経験した。喉頭・気管狭窄に対して、欧米を中心にマイトマイシン C が使用されているが、否定的な意見もみられ、いまだ評価が確立していない。病変部や塗布の条件により経過が異なる可能性があり、さらに症例を増やし検討する必要がある。

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© 2009 耳鼻と臨床会
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