抄録
メニエール病および臨床症状からメニエール病を疑う例に対するめまい発作予防の有用性を明らかにする目的で、ベタヒスチンメシル酸塩 (メリスロン®) 群とベタヒスチン+イソソルビドゼリー (メニレットゼリー® ) 併用群の後ろ向き比較試験を行った。イソソルビドゼリー併用群はベタヒスチン群に比べ、めまい発作時に服用するトラベルミン配合錠の錠数、外来での点滴回数および発作による入院の回数が有意に少なく、めまい発作の軽減効果が優れていた。海外に比べて承認投与量が少ない本邦のベタヒスチンメシル酸塩に、イソソルビドゼリーを患者の症状や服薬コンプライアンスを鑑みながら適宜減量して長期併用投与することは、安全性にも問題がなく、実地臨床におけるめまい発作予防を目的とした治療として有用であることが示された。