抄録
後頭蓋窩-乳突蜂巣へかけて存在する腫瘍に対し、診断および治療目的にて耳後部アプローチによる腫瘍摘出術を施行した。後頭蓋窩硬膜と接する腫瘍以外を可及的に摘出し、永久病理診断は線維性髄膜腫であった。発生部位の同定は困難だったが、頭蓋内の髄膜からの発生と推察された。MIB-1 index=0.7%であり、細胞増殖能はそれほど高くないと推定され、患者の年齢や PS (performance status) も考慮し、ガンマナイフなどの追加治療は施行せず、定期的な MRI などの画像検査による経過観察とした。現在のところ、髄膜腫の明らかな増大は認めていない。