抄録
近年、喉頭ファイバースコープの発達により、咽頭食道異物の診断および治療は外来で可能な症例が多数を占めるようになってきている。しかし、義歯などの鋭利な部分を含む異物の場合、致死的な合併症に繋がることがあるため、CT などにより合併症の把握をし、慎重かつ迅速に治療方針を決定する必要がある。今回、当院での 2001 年 1 月 ‐ 2011 年 7 月までの約 10 年間で入院加療を要した咽頭食道異物についての検討を行った。義歯異物は予防可能な異物であり、今後、高齢化社会を迎えるにあたり医療従事者への啓蒙が重要となると考える。