耳鼻と臨床
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原著
当科におけるグリセロールテスト施行例の検討
久保 和彦松本 希梅野 好啓小宗 静男
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2013 年 59 巻 5 号 p. 196-200

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抄録
グリセロールテスト(G テスト)は内リンパ水腫の存在を推定する簡便で有用な検査である。当科における G テストの結果について検討した。2010年4月1日から 2012 年 8 月 31 日までに九州大学病院耳鼻咽喉科で G テストを施行した 39 例 43 耳を対象とした。疾患群をメニエール病と遅発性内リンパ水腫の内リンパ水腫(ELH)群と非内リンパ水腫(non ELH)群に分類すると、ELH 群では陽性例と擬陽性例を合わせて陽性率は 35.5%(11/31 耳)であった。さらに初診日よりもグリセロール負荷前の聴力が改善している例を加えると、G テストの陽性率は 64.5%(20/31 耳)となった。一方、non ELH 群でも陽性+擬陽性となったものが 2 名いた。今後はグリセロール負荷前後で聴力検査以外の検査項目も組み込んで、より内リンパ水腫を簡便かつ高率に検出するシステムを構築したい。
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© 2013 耳鼻と臨床会
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