抄録
われわれは、喉頭と頸部に発生した多発性成人型横紋筋腫例を経験したので報告する。 多発性成人型横紋筋腫は非常に珍しく、本症例前では 17 例の報告に過ぎない。症例は 54 歳、男性で嗄声を主訴に受診した。一つの腫瘍は左喉頭から披裂喉頭蓋ひだにかけて存在し、もう一方は右頸部に認めた。喉頭、下咽頭腫瘍からの組織学的診断は摘出術前に喉頭微細手術により行った。両腫瘍とも手術で摘出し、弾性、茶褐色、被膜があり喉頭腫瘍は 90 × 65 × 30 mm、右頸部腫瘍は 65 × 50 × 20 mm であった。しかし、喉頭腫瘍はブドウ房状の構造も伴っていた。患者の手術後の経過は良好である。