耳鼻と臨床
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原著
後鼻神経切断術におけるナビゲーションシステムの有用性
小泉 弘樹柴田 美雅寳地 信介橋田 光一永谷 群司若杉 哲郎鈴木 秀明
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2014 年 60 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

後鼻神経切断術における手術ナビゲーションシステムの有用性について検討した。対象は 2004 年 4月− 2009 年 5 月に後鼻神経切断術を行った 28 例で、2004 年 4 月 − 2007 年 2 月の間の 13 例 (男性 12 例、女性 1例、年齢 16 − 63 歳 〔平均 30.0 歳〕) はナビゲーションシステムを使用せず、2007 年 3 月− 2009 年 5 月の間の 15 例 (男性 10 例、女性 5 例、年齢 14 − 47 歳 〔平均 22.7歳〕) はブレインラボ社の光学式ナビゲーションシステム (Vector Vision Compact) を使用した。手術時間は両群間で有意差はなかった (ρ=0.71) が、出血量はナビありの群において少ない傾向が認められた (ρ=0.09)。ナビゲーションシステムを併用することで手術中の解剖学的部位の誤認が客観的に補正され、安全性が向上するとともに教育的にも有用であると考えられた。

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© 2014 耳鼻と臨床会
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