2016 年 62 巻 1 号 p. 11-17
「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン 2010 年版」の治療アルゴリズムに沿って重症度を評価し、中等症以上の成人鼻副鼻腔炎患者へ sitafloxacin(STFX)を投与した時の有効性、安全性を検討した。「投与終了時」のスコアリングによる効果判定では「著効」または「有効」が 100%(47例/47例)であり、高い改善率であった。主治医による効果判定では「治癒」は 91.5%(43例/47例)であった。菌の消失率は 100 %(45株/45株)であったが、 1 例の菌交代症を認めた。今回検討した症例では特記すべき副作用は認められなかった。 これらの結果から、STFX は中等症以上の成人急性鼻副鼻腔炎の治療に対する有用な薬剤であると考えられた。