耳鼻と臨床
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症例報告
頭頸部臓器への同時性多発転移が見られた胃癌の 1 例
山城 拓也真栄田 裕行又吉 宣安慶名 信也喜瀬 乗基鈴木 幹男
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2017 年 63 巻 1 号 p. 25-31

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抄録

頭頸部領域外に発生した悪性腫瘍が、頭頸部領域のリンパ節や臓器に転移する例をしばしば経験する。しかし転移性腫瘍のほとんどは孤発性であり、本症例のように頭頸部の複数の臓器やリンパ節へ同時性に転移する例はそれほど多くはないと思われる。今回われわれは頭頸部領域に多発転移した胃腺癌の 1 例を経験した。本症例では下顎骨、喉頭蓋、複数の頸部リンパ節に転移が認められた。多発転移もまれだが、特に胃癌の喉頭蓋を含む喉頭への転移は文献上報告されていない。患者は 80 歳の男性。主訴は下顎骨歯肉部の腫瘤であった。初期の病理診断が低分化癌であり、また腹部症状を認めなかったため腫瘍を含む下顎骨切除術がまず施行された。その後に胃癌の転移であることが判明し、化学療法による根治治療を図ったが、胃癌の進展に伴う全身状態の悪化により、初見から 6 カ月目に死亡した。

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© 2017 耳鼻と臨床会
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