2017 年 63 巻 2 号 p. 47-54
レンバチニブ(レンビマ®)は受容体型チロシンキナーゼ阻害薬であり、わが国では 2015 年 5 月にレンバチニブが「根治切除不能な甲状腺癌」に対し使用可能になった。当院で経験した 5 例の根治切除不能な甲状腺癌患者に対するレンバチニブの治療効果と有害事象について検討した。組織型の内訳は乳頭癌 3 例、甲状腺原発扁平上皮癌(以下、扁平上皮癌)1 例、乳頭癌と扁平上皮癌の混在を認めた 1 例であった。治療効果については、乳頭癌の 3 例に対して奏効率 66.7%であった。扁平上皮癌症例と、乳頭癌と扁平上皮癌の混在を認めた症例の 2 例には治療効果を認めなかった。有害事象は、過去の報告同様に高頻度に高血圧を認め、さらに疲労、食欲減退、蛋白尿、口内炎など多彩な有害事象がみられた。