耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
症例報告
プロヴォックス®抜去後に難治性気管食道瘻を生じた下咽頭癌症例
犬塚 杏子池村 巧門田 英輝内 龍太郎田浦 政彦若崎 高裕松尾 美央子安松 隆治中川 尚志
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 67 巻 1 号 p. 31-36

詳細
抄録

プロヴォックス®は喉頭摘出後の代用音声として用いられるが、抜去が必要となる場合がある。今回われわれはプロヴォックス®抜去後の気管食道瘻孔の閉鎖に難渋したので報告する。症例は 78 歳、男性で、プロヴォックス®を抜去した後、単純縫縮で閉鎖に至らず、大胸筋皮弁の筋体を食道と気管の間に充填することで瘻孔を閉鎖した。抜去後の瘻孔閉鎖には、気管食道間を分離する手技や皮弁を用いた手術が必要となる可能性があり、安易な抜去は避けるべきと考えられた。

著者関連情報
© 2021 耳鼻と臨床会
前の記事 次の記事
feedback
Top