耳鼻と臨床
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症例報告
口蓋扁桃摘出術後の創傷治癒遅延を契機に判明した HIV 感染症の 1 例
假谷 彰文石原 久司秋定 直樹藤澤 郁藤 さやか赤木 成子竹内 彩子
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2021 年 67 巻 1 号 p. 26-30

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抄録

HIV(human immunodeficiency virus)は感染すると宿主の免疫能を低下させ、進行すると AIDS(acquired immunodeficiency syndrome)を引き起こす。HIV 感染症は多彩な症状を呈することが知られており、創傷治癒遅延もその一つである。今回われわれは口蓋扁桃摘出術後の創傷治癒遅延から HIV 感染症と判明した症例を経験した。HIV 感染症は早期の治療開始が予後改善のために推奨されており、早期発見が重要である。手術前 HIV スクリーニング検査は創傷治癒遅延を防ぐ意味でも重要と考えられるが、現行の保険制度上は認められない場合があり、保険適用範囲の拡大が望まれる。

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