純音聴力検査と語音聴力検査を施行した 522 耳を対象として、伝音難聴、混合性難聴、感音難聴に分類し、3 分法気導聴力閾値、最高語音明瞭度とその関係について検討した。3 分法気導聴力閾値は伝音難聴が混合性難聴、感音難聴と比較して有意に低く、最高語音明瞭度は伝音難聴が混合性難聴、感音難聴と比較して有意に高かった。混合性難聴、感音難聴間には有意差を認めなかった。気導聴力閾値と最高語音明瞭度の関係において、伝音難聴では気導聴力閾値が上昇しても最高語音明瞭度は高値のまま一定であり、相関はみられなかった。混合性難聴では気導聴力閾値が上昇するに従い最高語音明瞭度は低下する弱い相関がみられた。感音難聴では気導聴力閾値と最高語音明瞭度が反比例する強い相関がみられた。「3 分法気導聴力閾値+最高語音明瞭度= 123」が成り立ち、気導聴力閾値から最高語音明瞭度を予測するのに有用と思われた。