耳鼻と臨床
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原著
AI 搭載医療機器を用いたインフルエンザ診断の実際
河野 淳小山田 匠吾松崎 佐栄子伊藤 恭子窪谷 郁実是安 絵魅里齋藤 智美高杉 理沙宮坂 歩若狭 直子竹村 栄毅
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2023 年 69 巻 6 号 p. 401-414

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抄録

AI(Artificial Intelligence)搭載医療機器 [販売名:nodoca®(ノドカ)] を使用してインフルエンザ検査を施行した。従来のインフルエンザ迅速キット検査との一致率は 75.4%であった。発症から検査まで比較的早期では、従来の報告同様、ウイルスの増殖が十分でないために迅速検査で陰性となるケースで、本機器で「検出あり」のケースが全体の 9.6%にみられた。一方、迅速検査で陽性となっても本機器で「検出なし」となる症例が 15.1%に認められ、今後 AI 搭載医療機器検査が、臨床で普及するためには精度を向上させることが必須と考えられた。おおむね(8-9 割)従来の検査より本機器での検査を簡単、勧める、理解につながったなど好意的な意見が多く、インフルエンザ型(A・B 型)に関しては意見が分かれた。本機器では、息苦しさが 15.3%、苦痛 10.5%などで、比較的検査は容易に可能だったが、舌が硬く咽頭所見が得られなかったのが 3 例みられた。発症から早期(特に 18 時間以内)の症例や鼻咽頭拭い液を拒否する症例においては本検査が有効と思われた。

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