耳鼻と臨床
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原著
当科における真珠腫性中耳炎の検討
近藤 玲未野田 哲平土橋 奈々小宗 徳孝松本 希中川 尚志
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2024 年 70 巻 6 号 p. 313-318

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抄録

われわれは中耳真珠腫新鮮例に対し、原則として一期的に外耳道後壁保存鼓室形成術を行っており、乳突蜂巣の発育が不良な症例には外耳道後壁削除・乳突開放型の手術を選択している。真珠腫の分類や術式ごとの治療成績の検討のため、2013 年 1 月から 2020 年 12 月までに初回手術を行った 131 例について聴力改善率と再発率について後方視的に検討を行った。聴力改善率については既報と遜色がなかったが、IV 型症例では不良であった。再発率について、内視鏡による補助的な観察と、上鼓室の前方換気ルート開放の有用性に関して検討を行った。遺残再発率は、内視鏡導入後は有意差を認めないものの低下した。再形成再発は前方ルート開放を行った症例では少なかった。

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