耳鼻と臨床
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原著
歯性副鼻腔炎における画像診断と治療に関する検討
澄川 あゆみ瓜生 英興青柳 圭安井 徹郎中島 寅彦吉川 博政
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キーワード: 歯性副鼻腔炎, ESS, 抜歯, CT
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2024 年 70 巻 6 号 p. 319-323

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抄録

歯性副鼻腔炎は、齲歯や歯周病に伴って起こる副鼻腔炎であり、治療にて耳鼻咽喉科や歯科での診断治療を要するが、現在、治療方針については定まっていない。今回われわれは、歯性副鼻腔炎の診断と治療に関する検討のために当院耳鼻咽喉科と歯科で併診された歯性副鼻腔炎 42 例を対象に後方視的に検討を行った。抜歯を行わずに治癒に至ったものが 17 例、抜歯を行ったものが 25 例であった。このうち、内視鏡下副鼻腔手術(endoscopic sinonasal surgery : 以下 ESS)と抜歯を同時に行った症例が 10 例、抜歯を行うも改善しなかったために ESS を行った症例が 6 例であった。今回の検討では、上顎洞の穿孔があり、そのサイズが大きい症例では抜歯を治療として選択する傾向があり、副鼻腔炎の病変数が多いものは抜歯も ESS も治療として選択されることが多かった。今後歯科とも治療方針を策定し、前向きの研究を行うことが必要であると考える。

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