X 年 7 月から X + 1 年 2 月までに当科で外リンパ瘻を疑い手術と CTP(cochlin-tomoprotein)検査を行った 5 例を報告する。誘因が明らかなものは 2 例(擤鼻〔カテゴリー 3〕1 例、ダイビング〔カテゴリー 2〕1 例)であり、誘因不明(カテゴリー 4)なものは 3 例であった。CTP 判定は陰性 3 例、中間値 2 例であり、正円窓窩から外リンパ液の漏出を認めたのは 2 例(CTP 陰性 1 例、中間値 1 例)であった。めまいを認めた 4 例は全例で改善を認めた。10dB 以上の聴力改善を認めたのは 3 例であった。カテゴリー 4 例では、変動性難聴や瘻孔症状、方向交代性向地性眼振が外リンパ瘻を疑う契機となった。CTP 検査は客観性が高く有用だが、陽性率が約 20%である点、結果判定に数週間を要する点、検体採取手技の問題に注意すべきである。