耳鼻と臨床
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副鼻腔炎に対するFleroxacinの臨床評価
三宅 浩郷新川 敦河村 正三市川 銀一郎板橋 隆嗣和田 昌士椿 茂和飯田 政弘坂井 真佐藤 むつみ松川 純一富永 守萩野 仁志小松 信行穴原 正文古屋 栄基田村 嘉之所 芳男馬場 駿吉山本 真一郎宮本 直哉伊藤 晴夫丸尾 猛東内 朗伊佐治 広子板谷 純孝松永 亨荻野 仁宮本 浩明桃田 栄蔵石田 稔原田 康夫平川 勝洋黒川 道徳白根 誠柿 音高世良 公志佐藤 修治大山 勝内園 明裕島 哲也深水 浩三宮崎 康博清田 隆二鰺坂 孝二松山 博文松崎 勉出口 浩一
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キーワード: 副鼻腔炎
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1991 年 37 巻 3 号 p. 632-648

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抄録

副鼻腔炎患者69例に1日1回200mgまたは300mgを原則として14日間投与した. その結果, 急性副鼻腔炎93.9%, 慢性副鼻腔炎急性増悪85.7%, 全体として90.2%の有効率であつた. 細菌学的効果は急性で100%, 慢性急性増悪で80%, 全体として91.7%の消失率であつた.
X線所見の改善率は軽度改善以上で68.8%であつた.
副作用は5例に胃部不快感2例, 発疹, めまい, 不眠, 各1例であった.
臨床検査値異常は2例あり, 白血球の減少と, GOT, 総ビリルビンの上昇であつた. いずれも重篤なものは認めなかつた.
以上の結果から副鼻腔炎に対して1日1回200mgまたは300mg投与で臨床的に有用性の高い薬剤であるといえる.

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