副鼻腔炎患者69例に1日1回200mgまたは300mgを原則として14日間投与した. その結果, 急性副鼻腔炎93.9%, 慢性副鼻腔炎急性増悪85.7%, 全体として90.2%の有効率であつた. 細菌学的効果は急性で100%, 慢性急性増悪で80%, 全体として91.7%の消失率であつた.
X線所見の改善率は軽度改善以上で68.8%であつた.
副作用は5例に胃部不快感2例, 発疹, めまい, 不眠, 各1例であった.
臨床検査値異常は2例あり, 白血球の減少と, GOT, 総ビリルビンの上昇であつた. いずれも重篤なものは認めなかつた.
以上の結果から副鼻腔炎に対して1日1回200mgまたは300mg投与で臨床的に有用性の高い薬剤であるといえる.