耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
聴神経腫瘍の診断
-経迷路的手術例における検討-
伊藤 信輔安元 誠司山口 勝矢武富 正夫平木 基裕井立 睦子黒木 岳人
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 38 巻 5 号 p. 606-610

詳細
抄録
久留米大学耳鼻咽喉科において経迷路的に摘出した聴神経腫瘍5症例を対象として病歴と検査所見を検討し, 耳鼻咽喉科開業医にとつて診断の手がかりとなるもの選択した. その結果, 病歴では耳鳴, 難聴, 平衡障害の訴えが, また検査所見では患耳の骨導聴力の障害, Stenvers法X線撮影による患側の内耳道拡大, 健側に向かう頭振後眼振, 患側の温度反応の低下と外耳道皮膚の触覚の低下が簡便な方法によつて得られ, しかもスクリーニングに役立つ所見と考えられた.
著者関連情報
© 耳鼻と臨床会
前の記事 次の記事
feedback
Top