耳鼻と臨床
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当科における深頸部感染症症例
福島 泰裕坂本 邦彦森山 一郎清田 隆二大野 郁夫
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1994 年 40 巻 1 号 p. 51-56

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抄録
当科における10年間に経験した8例の深頸部感染症症例の臨床集計と, 最近の代表的な3症例について報告した. その中の1例は, 縦隔洞炎発症した重症例であったため, 頸部よりのアプローチにて縦隔のドレナージを行い良好な結果を得た.
診断にあたっては, 胸部までを含めたCTが有用であり, 治療方針の決定にも役立つこと, 治療を行う際には, 嫌気性菌を想定した化学療法を行うとともに, 膿瘍を形成した症例に対しては, ドレナージを積極的に行うことが重要であることなどについて述べた.
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