耳鼻と臨床
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鼻背部に発生した神経鞘腫の1例
梅野 博仁森川 都吉田 義一
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1996 年 42 巻 2 号 p. 109-112

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抄録
鼻背部に発生した本邦2例目の稀な神経鞘腫を経験し, 鼻腔内からのアプローチで摘出した. 神経鞘腫はSchwann氏鞘を持っ脳神経, 脊髄神経に発生する良性腫瘍であり鼻背部に発生した神経鞘腫の報告は稀で, 本邦では2例を認めるのみであつた. 本症例において原発神経の同定はできなかつたが, 篩骨神経の内鼻枝, 眼窩下神経の外鼻枝か内鼻枝が原発神経であつた可能性が高いと考えられた. 組織像は, Antoni-A型とB型との2つの形態から成つていた.
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